約 2,963,815 件
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2206.html
「……その、破廉恥な話なのだが、その、な」 「…はぁい」 『違うよ旦那。これはお味噌汁なんだ。朝食べたやつ』などという苦しい言い訳で幸村を誤魔化し そしてそれに誤魔化される主を心配しつつ、佐助は幸村の隣に腰を下ろした。 等の本人は、落ち着かないのか、先ほどからそわそわしながら、手を組んだり組み替えたりしている。 「そ、そのなんだ。最近、ここここここここここ恋人というものができてな!!!」 「…はぁい」 「む、佐助。また味噌汁がでとるぞ」 予想はしていた。覚悟もしていた。それこそ幸村に仕えるようになった時から。 以前から、その影はあったのだ。文をやりとりしているような形跡はあったし、物思いに耽ることが多かった。 何より、外泊するようになった事が一番大きかった。 しかし、実際にその事実を突きつけられる衝撃は、想像を遙かに超えていた。正直、死にたくなった。 「その人を…俺様に紹介したいのね…」 「う、うむ。あちらは将来的にはけけけけけけけ結婚を、考えていると!それで、あ、挨拶を、と」 「わぁいだんなーだんなのしろむくはおれさまにしたてさせてねー」 「気が早いぞ佐助!は、は破廉恥な!というかお前、味噌汁が出しっぱなしだぞ。見苦しいからとっとと拭け」 そう言うと幸村は懐からてぬぐいを取り出し、佐助の顔を優しく拭う。 以前なら、てぬぐいを持ち歩くなどといった細やかな配慮はできなかったはずだ。 こういった些細な変化に、幸村が「女」になったという事実を感じさせられる。恋が幸村を変えたのだ。 再び死にたくなった。 「そいつはもう来てるの?」 「うむ。客間で待っていただいている」 「……大将には、もう言ったの」 「いや、まだだ。まず佐助に、と思ってな」 「…そりゃ、光栄だねぇ」 尊敬する主君より、草の者である自分を優先してくれたことに喜びを感じながら、佐助は最も大切なことを尋ねた。 「……旦那」 「何だ」 「旦那は、今、幸せ?」 「―――――――――あぁ」 「………そっか」 花が綻ぶような―――とびきり甘い蜜のような、そんな、幸せそうに笑う幸村。 何よりも大切で、ずっと大事にしてきた。 この人が幸せなら、間違いは、ない。 それだけだ。 そう思い、佐助はようやく、笑みを浮べた。 「でさ、どこの誰なの」 「ああ!大事なことを言っていなかったな!」 「ははっ、旦那ったら」 「伊達政宗殿だ!」 「そうかー伊達あqwせdrftgyふじこlp 」 「佐助!今度は口から味噌汁が!!」 お館さまがみてる6
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/3234.html
「「………………」」 あぁ駄目だ、前言撤回。 『もう消える』とか絶対無理。 それどころか…俺、もう絶対コイツの事離したくねぇよ- 元親も負けじと元就を強く強く抱きしめると同時に、まるで見計らっていたかのように空が白み。 程なくして二人をことほぐ日輪の片鱗が山間から顔を覗かせる。 気恥ずかしさからか、室内が徐々に明るんで来ても元就はその顔をずっと元親の胸に埋めていた。 そんな元就を少しだけ我が身から放すと、元親は何事かと不安げな眼差しで見上げて来た元就の 顎を指先でなぞる。 そして少しだけその顎を持ち上げ、そのまま元就の唇に己の唇を重ねようとした時だ。 「…なっ!!ならぬ!!!」 絹を裂くような叫び声と共に思い切り元就に突き飛ばされて、元親は柱の角に後頭部を強打した。 「なっ…何しやがる!! アンタさっき自分で『可』って言っただろが!!」 「そっそれは偽り無き真実…だが……」 「だが、なんだよ…」 「にっ…日輪の御前で、かように破廉恥な事をしてはならぬ…」 「………………」 林檎みてぇに真っ赤な顔した毛利の口から、もごもごと出てきた凄ぇ真っ当な講釈を聞いて。 改めて俺は毛利の事をまだまだ全然解かっちゃいないのだと、心底可笑しくなってしまった。 きっとしばらくは一つ毛利の事を知ると、同時にまた一つ知らない何かが出てきて、 それを知ると、また別の思いも寄らない何かが飛び出てくるんだろう。 本当、どこまでも面白い奴。 だがこれからも長く長く、二人で一緒に時を過ごして…いつか毛利の全てを知りてぇもんだ。 えっ、柱の角にぶつけた頭の痛み? …知るかそんなモン。 「分かった、確かにおてんと様に顔向け出来ねぇような事をするのは良くねぇよな。 でもその代わりと言っちゃぁ何だが…だったら俺、ここにもう一泊してっても良いか?」 「…………」 元就は『可』とも『否』とも口にせず…ただほんの少し控えめに顔を綻ばせ頷いた。 それを見て元親の胸に熱い感慨がこみ上げてくる。 ああ、ようやく俺…毛利を笑わせてやる事が出来たぜ…。 希少価値が至極高い、その笑みの甘美さと瑞々しさ。 それはまるでいつか口にした、南の国の楽園に生い茂る魅惑の果実を連想させて。 やはり本当は今すぐにでも食したいのだと言わんばかりに、元親は不意打ちで元就の額に口付けを落とす。 「きっ…貴様っ…破廉恥であろう!!!!!」 部屋中にバチンと大きな音が響き渡り…大方の予想通り、元親は再び頬を張られた。 元親×元就(♀)時々ザビー
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2376.html
これほど扇情的な光景はそうはあるまい、松永はつばを飲んだ。 「少々荒くなるかもしれないが…かまわないかな?」 「…ぅ、んんっ、は、い…はぃっ松永っ、さまぁ」 再び指を入れた秘所は狭さは相変わらずだが先ほどより潤んでいる。 口が笑みの形になるのが止められない。 松永は二本目の指を滑り込ませた。 「ぁうっ…!」 帰蝶の柳眉が一瞬苦痛の形に歪んだが、刺激は疼きを納めてくれる。 背筋を貫く甘美なものが官能の歓びだと理解しないまま、幼子は貪欲にそれを求めた。 愛らしい人形が、悶え、喘ぐ姿に嗜虐的な欲望が頭をもたげる。 この経験のない花はもう指二本で限界だろうことは彼の目にも明らかだが。 薬で官能を無理やりこじ開けられた体は幼いというのに蜜をあふれさせて呑み込んでいるのだ。 (出来ない道理はあるまい) 実に無理ばかりの理論で、その実ただ嗜虐的な欲求に耐え切れず、 松永は三本目の指をねじ込ませた。 「いっ、痛い!痛いっ嫌ぁっ松永さまぁ!」 哀れにもぷくりと膨らんだ下腹部を見下ろしながら、ぞろりとその指を動かした。 痛い痛いと帰蝶は泣きながら体をよじるが、そうすると松永がじっとしていても指と肉壁が擦れてずるずると 愛液を掻きだしてしまう。松永の手を伝って、透明な蜜がとろとろとあふれてくる。 しばらくそうしてじっとしていると、痛みが治まってきたのか、帰蝶はおとなしくなった。 動くと痛むことを学んだのか、肩で息をしながら松永の様子をうかがっている。 ここに至っても助けを呼ぶという考えの至らない姫君の幼さに、改めて松永は苦笑した。 (佳い花だが、すこし無防備にすぎる…虫も寄ってくるだろうに、もっと棘をつけてやらねばなるまいな) ずるりと一気に指を引き抜くと、帰蝶はびくりと震えた。 ものほしげに入口がひくつくので、やさしく、ぬるりとした蜜を塗り込めるようにその入口をなでてやる。 「もう少しで病も治せるが…最後の治療は少々手荒い。耐えられるかね?」 「…っ」 先ほどの痛みが脳裏に走り、体をすくめた帰蝶だったが、 予想外に目をそらしてこくりとうなずいた。 「帰蝶は…帰蝶は蝮が娘です。恐れるものなど、ありましょうや」 この場合その健気さこそが最大の問題だと、彼女に教える人間はいなかった。 頼りない小動物の威嚇に似た強がりは、猛禽類にはやさしい晩餐にしかならない。 松永×幼濃姫8
https://w.atwiki.jp/anigematome/pages/16.html
戦国BASARA アニキまとめ 今日もオクラ2 戦国BASARA3の石田軍スレ内のAAまとめ
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1722.html
今、この部屋の中で一番の苦痛を味わっているのは、彼だ。 目の端に蠢く人影を捉えて、かすがはそう思った。 見えるのは、柱に縛りつけられながら小鼻を膨らませている氏政の姿だった。かたわらには 依然、佐助の影が寄り添って苦無を突きつけている。 男らの手で蹂躙されるかすがの姿態を見つめる氏政の目つきは、欲望に燃えながらも 決して触れることはできないという諦観の念を裡に秘めて、歪な光を放っていた。 その視線がひどく心地いい。 かすがの頭の中には、苦痛などという言葉は見当たらなかった。 かすがは喜んで、佐助と小太郎に嬌声を捧げていた。 「はぁうっ、うん、あぁ……あぁっ!」 肉芽を爪弾く小太郎の腰に脚をからめて「もっと」とせがむ。 すると、ぐいぐいと締めつけるかすがの脚が煩わしいのか、小太郎は膝裏に手のひらを滑り 込ませると、脚を引き剥がした。そのまま腿を床に押しつけ、泥のついた草履で踏んで固定する。 「あんっ、や、あっ」 陰核への刺激よりも、乱暴に扱われているということに興奮を覚えてのけぞったかすがは、 小太郎の行動を見ていた佐助の表情の中に憤りの色を見つけていた。所有物を横取りされた、 子供のような顔だった。 しかしそれはほんの一瞬のことで、彼の顔はすぐに新しい遊びを思いついたような愉しげな ものに変わり、同時にどこか倒錯的なものを思わせる歪んだ笑みを口元に浮かべた。 「へへっ。もっと興奮させてやろっか」 腿に挟んだかすがの顔を覗き込むと、両手で目を覆ってくる。さらに、深い暗闇に包まれた かすがから聴覚まで奪おうというのか、耳を圧迫するように太腿を強く押しつけた。 「あっ……」 漏らした声が頭蓋の中で反響する。 そして、何も見えない世界の外では小太郎の指が変わらず動いていた。 「やあうっ、ん、はっ!」 背筋が痺れる。 何をされているのか己の目で確かめられないこと。それは言い換えれば、すべてが予想外の 快感だということだった。 肉芽を摘まんでいた指の感触が失せた。 次はどこを触れるかと予測してみても、快感の度合いを想定していても、実際に小太郎の指が 触れると想像以上の刺激が襲いかかってくる。 単に陰唇を撫でただけなのに、無軌道な線を描く指の感触はひどくかすがを乱した。 自然に突っ張った脚は、足蹴にされているために自由にならない。 膣口のあたりをくるくると撫でられたかと思うと、指が穴の中に侵入してくる気配がした。 「あ、はぁあっ。ああん指っ、指が入ってきたぁ……」 頭の中に響く自分の声の淫らさが、脳髄を蕩けさせる。 上壁に押し当てるようにしながら動く指は、出入りを繰り返すうちに二本、三本と増えていった。 氏政公がみてる8
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2898.html
小さな少女に突然押し倒され、幸村は畳に背をつけたが、それきり二人の動きは止まってしまう。 衝動的に押し倒してみたものの、いつきも何をして良いのか分からないのだ。 だけど、彼から離れようとは思わなかった。ここで離れたら、何も伝えられぬまま終わる。 「いつき殿…どうされた?」 いつきの小さな身体を払いのけることなど、幸村にとっては簡単なことのはずだ。 それなのに幸村は、いつきの予想外の行動に目をまるくするばかりで、抵抗する様子はない。 いつきも何をすればいいか分からないが、幸村もどう反応していいか分からないのだ。 もしいつきが大人の女性だったら、身を寄せることをきっぱりと拒否されたかもしれないが。 ならば、先に心を決めたほうが、この場を制することができる。でも何を決めるというのだろう?いつきの頭が次第に混乱してきた。とにかく今、幸村の顔が近い。 初めて見た時から今まで積み重なっていた幸村に対する思いが、いつきの中で弾ける音がした。 村の仲の良い夫婦が、いつかこうしていたのを見てしまった時のことを思い出しながら、いつきは近付いた幸村の顔に自分の顔をさらに近付け、震える唇同士をそっと合わせてみた。 「…っ……!」 技巧以前の、ただ唇をくっつけるだけの行為。 いつきの唇よりも大きくてかさついた幸村のそれの感触に、想像していたよりも心が満たされる。 だが、それ以上はどうすれば良いのか知らないいつきは、長く口付け続けることも出来ずにやがてそっと唇を離した。幸村は黙っている。その重苦しい沈黙が、少し怖い。 怒られるだろうかと、おそるおそる幸村の顔を見たが、幸村は真っ赤になって呆然としていた。 生まれて初めて口付けというものをしてしまい、いつきの心臓も早鐘のように高鳴っていたが、幸村のほうはそれ以上に動揺しているように見える。 誰だって、いきなりこんな事をされたら普通は驚くだろう。だがそれにしても。 「……なあ、もしかして…幸村、おらが初めてか?」 「なっ…なななななぜ、そのようなことを!」 「だって幸村、おらよりもびっくりしてるべ?」 「そそそそそそそのようなこと、そなたには関係なかろう!!?」 可哀想なほど取り乱している幸村が、声を荒げれば荒げるほど、いつきの心は落ち着いていく。 確かに、仕えている忍や他の武将たちからも、うるさいだの子供っぽいだのと言われていたが、いつきから見れば、それでも充分大人の男なのに。 幸村も知らないのだと分かると、いつきの中に不思議と勇気が湧いてきた。 そうだ、幸村だってよく知らないのだから、間違えたって呆れられることは無い。 しあわせのみち7
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2795.html
「おい、大丈夫か?」 額に汗を流して苦しげな表情で低く呻く元就の顔を覗きこみ、長曾我部は肩に手を掛けた。 「うあぁ、あああぁぁぁぁーっ!」 次の瞬間に元就の体は大きく跳ね、彼の手を引っかくように振り払った。 大声を上げて暴れる体を何とか押さえようとするが、触れようとすれば爪を立てて弾かれ、隙を見て噛み付かれそうになる。 普段であれば体格差を利用して難なく押さえ込める筈が、予想外の抵抗に長曾我部は攻めあぐねる。 力づくで大人しくさせるのは簡単だが、体力の落ちた元就にそれを強いるのは危険な状態である。 「離れよ……亡霊め」 低く獣のような唸り声を上げて歯を剥き出す。 これほどまでに感情を露わにしている元就を見るのは初めてだ。 殺気のこもった視線が痛く突き刺さる。 元就の琥珀の瞳には長曾我部の姿など映っていない。 ただ、白く儚げな顔に薄く笑みを浮かべる市の姿だけがあった。 ――おのれ忌々しい。 正気を失った瞳に知性の色はない。 「元就!」 出来るだけ穏便に、と長曾我部は殴りかかってくる拳と蹴り上げてくる足を軽く押さえた。 「ぐぅ、貴様如きにっ!」 頭を振り乱し、低く唸り声を上げると、元就は長曾我部の首元へと食らいついた。 その痛みに彼は唇を噛み締めて何とか堪えると、そっと手を伸ばして元就の肩へと手を添える。 獰猛な獣を宥めるように、優しく頭を撫でてやる。 「苦しいか、元就?」 ぎりぎりと歯を立てると皮膚が破れて血が滲み、元就の口元を僅かに紅く染めた。 「……ち、か?」 噛み付いた口が離れた一瞬をつき、ほっそりとした肩を掴んで何とか引き離すと、長曾我部は喘ぐ唇を塞ぐように口付ける。 鉄錆めいた己の血の味にひどく興奮する。 ぴちゃり、と唇を紅く染めながら、逃げようとする元就の腰を捕まえて押し倒した。 悲鳴とも嬌声ともつかない声を上げて暴れるが、体力を相当消耗したのだろう、当初に比べれば抵抗も弱くなってきた。 「や、嫌だ……元親、我を」 朦朧とする意識の中で元就は彼の名を、その手を求めてくる。 だが、現実と悪夢の境目で彷徨いながら、混乱しているのか、拳を突き上げて殴りかかってくる。 「俺はここだ、元就」 痩躯を抱きしめ、その耳元で何度も呼びかける。 すっかり乱れた胡桃色の髪を撫でながら、秀でた額へと唇を押し当て、愛おしげに繰り返し、ふと顔を覗きこむ。 「……も、と……ちか?」 ようやく光を取り戻した元就の琥珀の瞳がおずおずと彼を見上げる。 そして頬を赤らめて顔を逸らすと、しがみ付いていた己の手を離そうとした。 「待てよ」 指先を捕らえて引き寄せると、白い肌へと優しく触れ、今度はそっと掠めるように接吻を落とす。 「……あ、あぁ、これは夢ぞ」 秀麗な顔に困惑の色を浮かべ、元就は目の前の男の頬へと手を伸ばした。 細く痩せた指で触れながら、眦から一滴の涙が零れる。 闇の蝶9
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2576.html
「今すぐお前と夫婦になることは、できない……」 驚きも憤りもせず、佐助はただ「うん……」と相槌をうつように返事をした。 実のところ予想通りだったのだ、彼女が断ることは。 「私は――私は、あのお方の『つるぎ』だ……」 声音は、とまどいを含んでいた。言いながらも思い悩んでいる風だ。言葉は少ないが、 それだけでも彼女が言わんとするところは分かる。かすがは次第にうつむいて、 背をちいさく震わせた。なかなか佐助のほうを見ようとはしない。 自分の言ったことが、かすがにとって重荷となってしまうかもしれないという自覚が、 佐助にはあった。お互い、身軽な立場にいるわけではないのだ。 正直なところ、佐助はかすがをどうしたいのか自分でもよく分からずにいた。自分のもとへ 来てくれれば嬉しいのだが、果たしてそれはかすがにとって一番の幸せなのかどうか。 人を殺めることが苦でも、軍神のもとに居たほうが彼女にとって幸福なのではないだろうか。 そのようなことを考えると、佐助はかすがに対してあと一歩のところまでしか 歩み寄ることができなかった。だが今回、そのあと一歩のところまで進んでしまった。 佐助は口を開いた。一言謝って、それから、言ったことは忘れてくれ、と。 そう告げようとしたのだが、眼前にいるくのいちに先に沈黙をやぶられてしまった。 「でも」 やっと振り返ったかすがの睫毛は、水分をふくんでいるように見える。 「乱世が終わったら。安定した世になったら」 顔が触れそうになるくらいのところまで近づき、かすがは佐助の顔を見上げて、つづきを言った。 「――――――」 童の内緒話のように告げられた言葉に、佐助は目を見開いた。 すぐ近くにある形のいい唇がつむいだ言葉をすぐには理解できず、素っ頓狂な声をだして 驚いてしまった。その様を見たかすがが、おかしそうに微笑んで男の手をにぎる。 「お互いがちゃんと生きていたらの話だ。死んでしまったら意味がない。 お前も言っていただろう? だから……死んだら、私がゆるさない」 佐助の手を握るかすがの指に、力がはいった。 「ああ。……かすがも、生きろよ」 この時世、相手に「死ぬな」などと言ったところでほとんど意味がないということを 二人は承知している。忍であるかぎり、死と隣り合わせが常であるといっても過言ではない。 そもそも敵対している佐助とかすがが、戦場で対峙しないとは言い切れない。 不安定すぎる約束だった。 しかしそれでも約束しあったのは、そうすること自体に意味があるように思えたからだ。 童の口約束のようだとも、約束することで死から逃れられるわけではないというのも、 重々承知している。 佐助×かすが(かすがの武器ネタ 使用)14
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2090.html
「そういうものでは…っ」 答えようとした唇に柔らかいものが押し当てられた、と思った瞬間、歯列を割り舌が差し込まれた。 「…ん…ふぅ……」 絡めとられた舌を嬲られながら、次第に上がっていく息を感じながら、チェストは何とか体勢を入れ替えようとする。 相手の手が緩んだ時を見計らってほんの少し腰を浮かしたが、手を回され帯をあっさりと解かれ、襟元を緩められた。 彼女とて男女の交わりとは何であるか、その経験ぐらいは年相応にある。 だが、相手の、それも年下の男の技巧にこうまでも翻弄されるとは予想外であった。 酒の勢いもあるのだろうか。 「ま、待ちんしゃい…」 胸元へと滑り込んだ手が晒しを巻いた肌を弄る。 それを制止しながら、チェストは大きく息を吐いた。 「……何ぞ」 手を止めたサンデーが目を細める。 「相手なら……ワシでなくとも…」 強い者と戦いたい、その一身でチェストは己の体を強靭なそれへと鍛え上げた。 その結果、筋肉ばかりがついており、肝心の女性らしい柔らかさなどほとんどない。 幾多の戦場を駆け抜けて日に焼けた肌には、縦横に紅い傷跡が残っている。 髪も修行の厳しさからか、艶やかな黒髪というには程遠い。 白髪混じりの荒れた髪を男のように短く結い上げているだけである。 何の酔狂か、と思いながらチェストは相手の答えを待った。 「我はそなたが良い」 少しの間を置き、ほんの僅かに表情を和らげ、サンデーの口元に笑みが浮かぶ。 「…触れたいと思うたのは本心ぞ」 先程までの強引なそれではなく、そっと慈しむように触れる接吻に驚いたようにチェストは目を見開く。 「ワシを揶揄うもんじゃなか」 「……触れるだけで心の臓が跳ねる」 チェストの少々武骨な手を取り、サンデーは己の左胸へと添えさせた。 「嘘ではない」 「………」 これでも信じてくれぬかと、眉を寄せて彼は視線を逸らした。 「だがのう…」 「…それでも構わぬ」 そのまま襟にかけた手を下へと引いてチェストの着物を肌蹴させる。 きつく巻かれた晒しを緩めながら手早く外していくと、その下から現れた肌へと口付けた。 「ひゃ…やめんしゃい!」 まだ答えは出していない、と言いながら抵抗するチェストの手を払い除けながら、サンデーは彼女の服を下着と共に取り払う。 首筋をきつく吸い上げて痕を残し、鎖骨から乳房へと指を這わせていく。 餅のような柔らかさはないが、年齢の割に弾力に富んだ胸の感触を楽しむように揉む。 じんわりと響く快感が体の芯を刺激する。 「ん…ぅ……」 鼻から抜けるような甘い声が漏れる。 「…温かい」 胸に頬を当てて体温を確かめ小さく呟くサンデーの声に、チェストの手が止まる。 「人とは斯様に熱を帯びているのか」 「……そうじゃ」 ぽん、とサンデーの胡桃色の髪を撫でながら、ふう、と息をついた。 十六夜3
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2911.html
「抱いてけろ?」 カシャンと音がして枷が全て外される。 いつきは小十郎の首に両腕を巻き付けて耳元で囁いた。 「おらの言うことを聞いておいたほうが利口だべよ……分かるべ?」 ちっと舌打をすると小十郎はいつきを前に押し倒した。 主の命を言い訳にして。 どうしてだかは分からないが身体中に熱がともり、肉欲を満たさないと気が狂いそうだ。 そんな自分に怒りを感じ顔を顰めるといつきが笑った。 「ふふ……良い香りだべ?いつもより気持ち良くなるだよ。」 「なんだと?」 ―――媚薬、か。 良く見ると部屋の端や窓際にある箱から妙な色の煙がうっすらと立ち上っている。 「あ、ぁあん。小十郎さん。」 だが、結局は原因が分かっただけになった。 小十郎のはちきれる様な熱をあおるようにいつきは触れ続け、理性より肉欲が勝ってしまった。 一度でもその気になっただけでその欲を満たしたくて止められなくなる。 いつきの前掛けを捲り上げ胸を露にし吸い付き揉みしだいた。 焦るように下履きを取り払っうと桃色の秘部がもの欲しそうに濡れそぼっている。 その小さな中に突き入れる事を想像して小十郎は思わず唾を飲み込んだ。 「あ…あん。こ、じゅ…ろさん。」 指を指し込むといつきはうっとりとして言った。 「早くぅ……早く、挿れてけろぉ。」 その言葉に誘われるまま中に突き入れる。 「はぁああっ!」 いつきの中は予想通りややきつくはあったが肉壁がぴったりと絡み付いてくる。 その心地良さに、耐えがたい衝動が幾らか収まった。 だが、此処まで来れば引き返せない。 収まった欲とは別の衝動が襲ってくる。 薬のせいか、良く訓練されたせいなのか、いつきの体は例えようもなく心地よかった。 がつがつと突き上げその感触を存分に味わう。 いつきの口から溢れ出る愛嬌に、体中に走る快感に頭の中にある何かが壊れていくように感じたが止められなかった。 知らぬ間に夢中になってその体を貪っていると急にいつきは笑いだした。 「ふふ、あん。ぁ見られて、る、と思うと、はぁん……興奮する、だ…な。」 布団の上に投げ出されていたいつきの手が壁の大きな鏡を指差した。 「あそこ、ぅん。むこ、からぁっ見え、るだよ。」 そう言われて顔を上げ鏡を見る。 鏡の中にはいつきを組敷き犯す唯の雄に成り下がった自分が居た。 「はは、こっちは鏡、向こうは硝子に見えるだ。」 いつきの笑い声に嫌な予感がする。 だが律動は止められない。 いつき入信7